用語解説

<リリス種>

X遺伝子リリス:X遺伝子イブを持つ。
本来はX遺伝子リリス:X遺伝子リリスであったが、
現在では純血統はほとんど存在しない(純血統は「ヴィーナス」と呼ばれる)。
満月近辺で激しい発情期になり、優れた遺伝子を持つオスを誘引する。
芒種、鬼、魔物のどの子どもも産める唯一の存在で、男性でも女性でも妊娠が可能。
体格は小さく弱いが、不老で外見が美しい者が多い。
個体数が少なく、常に争奪の対象。

芒種/吸血鬼

X遺伝子イブ:Y遺伝子アングイスを持つ。
いわゆるヴァンパイア。人間社会を裏から支配する。
長命で老化は遅いが、不死ではない。
吸血することにより、特殊能力を発揮する。
芒種内にもランクがあり、特に優れた者は<芒星(ボウセイ)>と呼ばれる。
鬼や魔物を憎み、これを駆逐する。
基本オスしかいないが、まれにXXYメスが存在。

番

<リリス種>とオスとの一対一の関係。
芒種と鬼は、一度<リリス種>と<番>を作ると、その相手からしか血が飲めなくなる
(血を飲まないと弱体化する)代わりに、大きな能力を得られるようになる。
<リリス種>は数が少なく、常に奪われる危険性があるが、
相手を失うことは己の生存危機につながるので、生涯ひとりを守って戦うことになる。
<番>になるには、<リリス種>がパートナーとなるオスの血を定期的に摂取することが条件。
これにより、肉体(血)がパートナーに最適化される。
他のオスに略奪された<リリス種>は、再び新しいオスの血を定期的に摂取することで
肉体(血)がリセット、新しいパートナーに最適化される。

鬼

X遺伝子リリス:Y遺伝子アングイスを持つ。
最強の存在だが、繁殖力が低く数が少ない。
オスしか居らず、<リリス種>にしか発情しないため、
パートナーとなる生涯唯一の<リリス種>を探している。
日本において最も有名な鬼は酒呑童子。

源頼光

酒呑童子を退治したことで知られる武士。
その際、彼と彼の家来たちは鬼の血を浴びてしまったために、
ヒトから変化して芒種の祖先となった。

酒呑童子

源頼光に首を刎ねられたが、その首を茨木童子が隠した。
首と心臓が揃うと、再びこの世に復活すると信じられている<鬼>たちの首魁。

七家

源頼光の鬼討伐を助けた七人を祖先とする一族を意味していたが、
今ではそれらの家をまとめる長老たちを指す。
日本の芒種を支配する立場にある。

源氏

源頼光の末裔である一族。
本来は<七家>を統括する地位にあるはずだが、
今では定期的に生まれる<リリス種>を捧げることだけが役目。
<七家>から選ばれる<七星>に血を与え、
彼らの中から必ず<番>の相手を選ぶ決まりになっている。

魔物

X遺伝子リリス:Y遺伝子キメラを持つ。
外見や能力は様々で、ランクが細かく存在する。
上位になると、鬼や芒種を圧倒する。
<リリス種>からは強い子が産まれるため、
すでに<番>となっていても、強引に奪うこともしばしば。
XY型染色体でもメス型が存在し、性別は不明確。

<ヒト種>

X遺伝子イブ:Y遺伝子アダム、あるいは
X遺伝子イブ:X遺伝子イブを持つ。
一般的に「人間」と呼ばれる種族。
身体能力、生命力は劣るが、圧倒的な繁殖力を持ち、最も数が多い。